AOR TRX-305

TRX-305Bの製作 2015.02.08

やはり形にならないとと思い購入してしまいました。 製作には半日かかりました。 まずは各基板のパーツの半田付けから。

1日使用してみましたが、まだいろりろバグがありますね。
Sメーターですが、AMモードはアンテナを外しても、10dBμあり、プリアンプをONにしても10dBμあります。 他のモード(FMを除く)は、-10dBμと20dBの差があります。
ファームウエアーのアップデートでAMの感度が改善されました。

もう一つ可能ならばパネル側のファームを変更して頂きたい。 元々アマチュア無線用なので仕方がないのですが、短波放送もバンドがあります。 メニューにBandの種類を、アマチュア無線と短波放送のどちらかを選べるようにして、短波放送のバンドチェンジが出来るようにして欲しい。 でもTRX-305で短波放送を聞いているのは私だけかな??

TRX-305Aコントロールパネル2 2015.02.09

その後、AGC OFFを追加したり、必要なものを色々追加した。 ASSは、アンテナ入力換算レベル表示コマンド


まだ試していない。

どうしても、モードによって感度が異なるようなので、AGCをOFF(マニアルゲイン)にして試してみようと思っています。

AGC OFFでもASSの値は、-98.4dBmでした。 残念....

AM送信

マニアルの通り1KHzテストトーン 50%変調を掛けてみました。 やはり指摘の通り2KHzのスプリアスが出ていますね。

ご注意】 TRX-305MB基板に「黄色の丸いシール」が張ってあるものは対策済みです.  とホームページには書いてあるのですが、基板には黄色いシールは貼ってありませんが、箱には黄色いシールが貼ってありました。 1GHzのTCXO傍に470μFの電解コンデンサーが追加されていました。 恐らく対策済みなのかな? ←回答なし。
対策済みならキャリアに対して-55dBほどしか落ちていません。 まあ問題ないレベルだとは思いますが、気になりますね。

LCRメータで、C319とC149を測定したら、交換されていなかった。 そのうち交換します。
交換完了しました。 後程スペアナで測定してみます。



すでに470μのコンデンサーは付いていたので、他のC319とC149を交換した後の様子です。
6dbぐらい良くはなっています。

AMモードのノイズフロアー

AMモードでのノイズフロアー、TRX-305AでAMを受信しているのですが、AOR AR7030と比較してかなり感度が悪いことが分かりました。 AR7030でS3~4ぐらいの局がTRX-305Aでは全く聞こえません。
そこで、アンテナを外してノイズフロアーを測定してみました。 測定器は必要なくTRX-305のコマンドでアンテナ入力換算のノイズレベルが判ります。

根拠はないのですが受信周波数1700KHzで、フィルターは6KHz固定です。 たまたまXEPE-AM ESPN アメリカサンディエゴ国境のメキシコ放送局オーストラリアの放送局が1700KHzで聞こえていたのですが、TRX-305Aでは全く聞こえませんでした。

AM = -98.5dBm この数値が正しければSSBと比較して16.6dBも悪いことになります。
SAM = -123.9dBm 何故か一番良い値になります。
LSB = -115.1dBm
USB = -115.5dBm
CW = -117.9dBm ただし勝手にフィルタが狭くなるので、ノイズレベルが下がるのは正解だと思います。

もしかしたら、ソフトウエアーのバグかもしれませんが、それにしてもAMは感度が悪すぎます。 アンテナとTRX-305の間にBPFを挿入しても聞こえないので、抑圧されているわけではなさそうです。 TRX-305Aは、アンテナとプリアンプ間に、BPF等何も入っていません。
IFの帯域幅が異なっているのでしょうか?

SAMの時のノイズフロアーが、CWと比較しても 6dBも良いのはなぜでしょうか? 

いずれにしても、性能保証はありませんからね...

cmd>ARM 2 ←AMにセット
ARM 2 OK
cmd>ASS
ASS 098.5P

cmd>ARM 3 SAMにセット
ARM 3 OK
cmd>ASS
ASS 123.9P

cmd>ARM 4 ←LSBにセット
ARM 4 OK
cmd>ASS
ASS 115.1P

cmd>ARM 5 ←USBにセット
ARM 5 OK
cmd>ASS
ASS 115.5P

cmd>ARM 6 ←CWにセット
ARM 6 OK
cmd>ASS
ASS 117.9P


9.7MHzでも比較してみました。

もう少し検証してみます。

CQ出版社に問い合わせしたところ、速攻で返事を頂きました。 測定方法が異なるので数値に差が出てしまうようです。 感度は変わらないそうです。 突然の質問にお答えいただいてありがとうございました。

-100dBmぐらいの弱い局を探してAMとSAM、SSBを聴き比べてみました。 SAMモードのASSで確認すると-102dBmです。 AMは、-98.6dBm(ノイズフロアー値)です。
明らかにAMでは了解度が悪いです。 SAMにすると了解度がかなり良くなります。 ここら辺は適量的な数値ではないのですが、確実に違いが出ます。
このンテナ入力換算のノイズレベルメータは正確ではないかと思えます。 最初は弱く安定していたのでSAMとAMの差がはっきり判っていたのですが、突然コンディションが良くなってAMもSAMも同じに聞こえてきました。 信号レベルが-90dBm程度まで上がりました。 AMの放送局をSSBで聞くのは何ですが、SSBで聞くよりSAMの方がよく聞こえます。 また、SSBの3KHzフィルターで聞くより、SAM(6KHzフィルター)の方がよく聞こえます。

感覚的には、AMモードは20dBのATTが入っている感じです。 モードによってプリアンプのゲインを変えているのかな??と思えてしまいます。 SSBの感度も不十分に思えます。

TRX-305A購入 2015.01.20

TRX-305 トランジスター技術600号記念特別企画でTRX305キットが発売になりました。 我慢していたのですが、我慢しきれずポチってしまいました。

さて、どうしたものか?

意外と重かった。

TRX-305Aコントロールパネル

JH4ADK 難波OM製作のTRX-305A用のコントロールソフトですが、素晴らしいですね。 開発環境は、Visual Basic 2010 Expressの様です。
早々使用したいのですが、まだ箱に入ったままです。


早々、Comポートを4に変更して、ビルドしてみました。 後程試してみます。
組立マニアルには、「TeraTermなどで」コマンドを送るのですが、TeraTermがComポート1~4までしか認識しないので、FTDIのComポートを無理やり4番に変更しました。

動作しました。 コマンドラインからよりかは遥かに使いやい。 ありがとうございます。
ただ、コマンドラインからコマンドを打てるようになっているのですが、帰値が表示しません。
Sメータが付くとかなり実用的になるのですが...


とりあえず、参考書もないので適当にプログラミングを変更、追加してみました。 
NoiseBlanker、DeNoiser、AutoNotchを追加。 短波ラジオを聴くなら、5KHzステップが欲しいので追加しました。

さて、実機がここにはないので、帰宅したら試してみます。



組み立て

組み立てました。 部品の半田付けと電源電圧確認、ファームウエアーの書き込み、AMラジオ受信確認で、約1時間30分掛かりました。
まだ、送信の実験は行っていません。 スペアナで波形を見てみます。


短波放送を聞いた感じでは、なかなか良さそうな音をしていました。
しかし、実用まではまだまだ進化が必要と感じました。 せっかく高性能DSPを搭載しているので、IF帯域幅をシームレスに可変したいですね。

デ・ノイザー

ちまちまと弄っておりますが、デノイザーが良さそうです。 まだ検証してみないと判りませんが、通常DSPのノイズリダクションだと、エコーが掛った聞きにくい音になってしまいますが、このデノイザーはそれとは異なり、ノイズだけが弱まる感じです。 (ADN 5000で試しました。)
しかし人間の耳は良くできておりまして、超人なら脳内でノイズをキャンセル出来るので感じられる効果は少ないかもしれません。(笑) 特に弱い局の場合??

コマンドマニアルより;
ディノイザ・レベル ADN nnnn nnnn:0000~7FFF(0000のときはOFF) 0000(推奨値:L=2000,M=5000,H=7FFF)